
群馬県内でも人気を誇る高崎市は、交通アクセスや子育て環境、自然豊かな環境と都市の利便性が両立しており、多彩な魅力を備えたエリアです。
一方、エリアによって地価には差があるため、住宅用の土地を購入する際はライフスタイルや予算に合った地域を選ぶことが必要です。
この記事では、高崎市の主な地域情報や土地価格の安さランキング、生活していくうえでの注意点などを解説します。高崎市で家づくりを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】 ● 高崎市の主な地域情報 ●【2025年】高崎市の土地価格相場 ●【2025年】高崎市における安い土地価格ランキング10選 ● 高崎市で暮らすなら知っておきたいポイント |
高崎市の主な地域情報

高崎市は群馬県最大の都市であり、交通や商業の中心地として発展しています。自然と都市機能が調和し、子育てや暮らしやすさでも注目されるエリアです。
はじめに、地域ごとの特徴について解説します。
- 群馬県で最も人口の多い交通の要所
- 自然豊かな環境と都市の利便性が両立
- 子育てや介護の支援制度が充実
群馬県で最も人口の多い交通の要所
高崎市は人口が36万5,382人と群馬県内で最も多く(2025年9月時点)、北関東の交通の要所として発展しています。
上越新幹線や高崎線、上信電鉄など多数の鉄道路線が集まり、東京方面や長野・新潟方面へのアクセスも良好です。近年、関越・上信越・北関東の各自動車道も開通し、物流やビジネスの拠点としての役割も担っています。
高崎駅周辺は再開発が進み、商業施設や高層ビルが建ち並ぶ都市的な景観が広がっており、関東内陸部における中核都市として重要性を増している都市です。
※参考1:高崎市公式HP
※参考3:群馬県の人口と世帯の動き|群馬県統計情報提供システム – 移動人口調査
自然豊かな環境と都市の利便性が両立
高崎市は、自然と都市機能が調和する暮らしやすい環境です。
市の西部には榛名山や榛名湖といった豊かな自然が広がり、登山やハイキング、温泉など四季折々のレジャーが楽しめます。
一方、高崎駅周辺はショッピングモールやオフィスビルが立ち並び、都市としての利便性が高く、交通インフラも整っており、首都圏への通勤や通学もスムーズに行えます(新幹線を利用すれば東京駅まで約50分)。
自然に囲まれながらも日常生活には不便がないため、子育て世帯にも人気のエリアです。
利便性が高く活気があるため、今後も発展が期待される都市です。
※参考1:高崎市第6次総合計画(平成30年度~令和9年度)(P10、13)|高崎市公式ホームページ
※参考2:榛名山・榛名湖(観光情報) 観光サイト|高崎市公式ホームページ
※参考3:高崎から東京 時刻表(JR上越新幹線)| NAVITIME
子育てや介護の支援制度が充実
高崎市は、子育て世代や高齢者にやさしい支援制度が充実していることでも知られています。子育て支援では保育所や認定こども園の整備が進み、子育て家庭が安心して働ける環境が整っている状況です。
医療費助成制度も手厚く、18歳までの子どもは保険診療の自己負担分と入院時食事療養費の一部負担金が助成されるため、子育て家庭の家計をやさしくサポートします。
介護分野では地域包括支援センターを中心に、高齢者の生活支援や相談体制が整備されており、家族の負担軽減に貢献しています。
多世代が安心して暮らせるまちづくりが進められており、福祉の面でも評価の高いエリアです。
【2025年】高崎市の土地価格相場

次に、2025年における高崎市の土地価格相場について解説します。
- 公示地価
- 基準地価
- 平均購入価格
公示地価
公示地価とは、国土交通省が毎年1月1日時点の土地の価格を示す公的な指標です。
全国の都市計画区域内から代表的な地点(標準地)を選び、不動産鑑定士などの専門家が、その地点の1㎡あたりの価格を評価して公表します。
群馬県の資料によれば、高崎市の住宅地における2025年度の平均公示地価は5万8,000円/㎡です。前年度は、5万7,200円/㎡で800円上昇しました。
特に、商業地では公示価格が13万7,500円/㎡と、県内で最も高い傾向にあります。高崎市の住宅地は群馬県内で最も高い公示地価を示しており、住宅需要や人気が高いことを反映しています。
基準地価
基準地価とは、都道府県が不動産鑑定士の評価を踏まえて毎年7月1日時点の価格を調査し、9月頃に公表する土地価格のことです。
群馬県の資料によれば、高崎市の住宅地における2025年度の平均基準地価は5万2,600円/㎡でした。高崎市は基準地価でも群馬県で最も高く、前年度の5万1,800円/㎡より800円上昇しています。
公的な2つの指標である公示地価・基準地価で緩やかに価格が上昇していることから、高崎市の土地は群馬県で高めの地価評価を受けているといえます。
平均購入価格
高崎市の平均購入価格は一般的な情報が見つけられませんでした。参考までに、群馬県全体における土地の平均購入価格を見ていきましょう。
東日本不動産流通機構のデータによれば、高崎市がある群馬県の平均土地購入価格の推移表は以下のとおりです。
【群馬県:土地(100~200㎡)の平均購入価格】
年度 | ㎡単価(万円/㎡) | 価格(万円) | 面積(㎡) |
2022年 | 6.11 | 1,002 | 163.79 |
2023年 | 5.62 | 901 | 160.48 |
2024年 | 5.58 | 928 | 166.24 |
※参考:表3-① 首都圏以外 住宅の成約状況(P3)|東日本不動産流通機構
㎡単価はわずかに下落傾向が続いており、2022年から2024年の2年間で1㎡あたり5,300円減少しています。
地価全体に大きな下落傾向はないため、取引価格はやや落ち着いた様子だといえるでしょう。
平均価格は2022年から2023年に101万円減少しましたが、2024年には928万円になり、やや回復しました。要因としては面積の増加(160㎡から166㎡)が考えられます。
2024年は㎡単価が最も低いですが面積は以前より広くなったため、価格は前年度より上昇している状況です。
したがって、群馬県の土地市場(特に住宅向け100〜200㎡)は、単価はやや下落傾向であるものの全体としては安定しており、やや回復傾向が見られます。
なお、高崎市の地価は県内トップであることから、県平均よりも高い価格水準で取引されている可能性が高いといえます。
【2025年】高崎市における安い土地価格ランキング10選

2025年における、高崎市の住宅地で安い土地価格のランキング10選は、以下のとおりです。
【2025年:高崎市の安い土地価格のランキング10選】
順位 | 所在地 | 価格(㎡あたり) | 坪単価(坪あたり) |
1位 | 上里見町字町西873番8 | 1万9,700円 | 6万5,124円 |
2位 | 吉井町吉井川字滝ノ宮501番2 | 2万2,100円 | 7万3,058円 |
3位 | 小八木町字薬研寺307番2 | 2万4,800円 | 8万1,983円 |
4位 | 上豊岡町571番7 | 2万5,400円 | 8万3,967円 |
5位 | 阿久津町字新田田1136番1 | 2万6,400円 | 8万7,273円 |
6位 | 下里見町字小五郎谷戸929番1外 | 2万6,800円 | 8万8,595円 |
7位 | 箕郷町生原字滝沢1021番12 | 2万7,400円 | 9万0,579円 |
8位 | 箕郷町西明屋字明屋113番2 | 2万7,400円 | 9万0,579円 |
8位 | 乗附町字五百山1507番1 | 2万7,600円 | 9万1,240円 |
10位 | 宮原町3番9 | 2万8,200円 | 9万3,223円 |
高崎市で最も安い土地は上里見町字町西873番8で、1㎡あたり1万9,700円、1坪では6万5,124
円です。次は、 吉井町吉井川字滝ノ宮501番2(2万2,100円/㎡)、小八木町字薬研寺307番2(24,800円/㎡)と続いています。
高崎市の土地価格における今後の推移予測

国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の地域別将来推計人口(令和5年・2023年推計)」によると、高崎市の人口は2025年以降、徐々に減少していくと見込まれています。
2020年の人口は37万2,973人でしたが、2050年には33万734人まで減少し、約42万人の減少が予測されています。
中でも、住宅を購入する中心層である生産年齢人口の減少が顕著で、30〜34歳の人口は2030年の2万114人をピークに、2050年には1万5,947人まで減る見通しです。
これにより、マイホームの購入希望者も減少し、将来的には土地需要の低下に伴って、土地価格が下がる可能性があると考えられます。
高崎市で暮らすなら知っておきたいポイント

ここでは、高崎市でマイホームを購入するときに知っておきたいポイントとして以下を解説します。
- 車がないと移動が不便になる
- 大型商業施設が少ない傾向にある
- 街灯が少なく夜間に不安が残る
車がないと移動が不便になる
高崎市で暮らすなら、車があると非常に便利です。
駅周辺は公共交通が整っていますが、少し郊外になるとバスなどの公共交通機関を利用しなければならなくなるため、移動が不便に感じることもあるでしょう。
買い物や通勤、子どもの送り迎えなど日常生活の多くの場面で車があると行動範囲が広がります。子育て世帯や高齢者にとっては、自家用車があると生活しやすくなります。
大型商業施設が少ない傾向にある
高崎市には、高崎オーパやイオンモール高崎などの大型商業施設がいくつかありますが、そうした施設は主に駅前や郊外の一部に限られています。
そのため、住む場所によっては買い物できる店舗が少なく、日常の利便性に差が出る可能性があります。特に郊外や住宅地では車がないとアクセスが不便です。
地域によって商業環境に差がある点を理解したうえで、暮らしましょう。
街灯が少なく夜間に不安が残る
高崎市では地域によっては街灯が少なく、夜道が暗く感じられる場所が少なくありません。
特に、住宅街や郊外では夜間の見通しが悪く、不安を感じるという声も見受けられます。
一方、市街地や主要な道路沿いでは街灯が整備され、比較的明るい環境が保たれています。市では町内会による街灯のLED化を支援する制度もあり、少しずつ改善も進んでいるところです。
高崎市で暮らす場合、夜間の明るさにも着目して住む場所を選ぶと安心です。
※参考:街灯が少ない件と、ぐるりんの遅延について(令和4年11月)|高崎市公式ホームページ
高崎市で土地購入・家づくりを検討するなら翼創建

高崎市で理想の住まいを叶えたいなら、翼創建にお任せください。
翼創建では、高崎市をはじめ、伊勢崎市や太田市など群馬エリアを中心に、これまで実績のあるビルダーによる快適な家づくりを実現してまいりました。
上図は高崎市の施工事例で、木の温もりを活かした和モダンな空間を実現しています。
ミニマムながら開放感のあるリビングを中心に、機能性と美しさを兼ね備えた和室などが、全体を落ち着いた空間に仕上げています。
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高崎市で暮らすなら土地価格相場を把握して準備しよう

高崎市は、群馬県の中で最も土地価格が高い人気のエリアです。
実際に土地が売買される際は1㎡あたりの単価は落ち着き、広めの土地が買われるようになったため、全体の購入金額は安定した価格をキープしています。
ただし、エリア内での場所選びには注意が必要です。駅周辺は利便性が高く車なしでも生活できますが、郊外へ出ると大規模な商業施設やお店が少なくなるため車が必需品となります。
土地を購入する際は、県内トップクラスの価格帯であることを念頭に置き、「多少高くても駅近で便利に暮らしたい」のか、「車で移動する前提で、広くて手頃な土地を選びたい」のかを考えたうえで、ライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが重要です。