
伊勢崎市の子育て支援制度一覧|手当・助成金についても解説
伊勢崎市は、子育て家庭をしっかりサポートする支援制度が充実した暮らしやすい街です。
児童手当や医療費助成、出産育児一時金などの経済的な支援はもちろん、保育施設や学童保育、ファミリー・サポート・センターなど、実際の子育てを支える制度も整っています。
この記事では、伊勢崎市で子育てする人に役立つ支援制度や手当・助成金の内容をわかりやすくご紹介します。
伊勢崎市の子育てに関するデータ

伊勢崎市は、子育て世帯の定住や移住先として人気が高まっているエリアです。ここでは、伊勢崎市の子育てに関する最新データをもとに、安心して子育てできる街の実態をご紹介します。
- 子どもの人口
- 教育施設の数
- 待機児童数
子どもの人口
伊勢崎市が公表している「令和5年版 グラフで⾒るいせさき」の資料によれば、伊勢崎市における年少人口数の推移表は以下のとおりです。
年齢層(歳) | 男(人) | 女(人) | 男女合計 | |||
平成17年 | 令和2年 | 平成17年 | 令和2年 | 平成17年 | 令和2年 | |
0~4 | 5,637 | 4,226 | 5,260 | 4,044 | 19,897 | 8,270 |
5~9 | 5,615 | 4,652 | 5,384 | 4,574 | 10,999 | 9,226 |
10~14 | 5,260 | 5,058 | 4,977 | 4,952 | 10,237 | 10,010 |
合計 | 16,512 | 13,936 | 15,621 | 13,570 | 41,133 | 27,506 |
※参考:グラフで見るいせさき | 令和5年版(P5)|伊勢崎市
参照すると平成17年から令和2年の16年間で、どの年齢層でも子どもの数は減っていることが分かりました。男女の合計数は16年間で13,627人減っています。
年少人口(15歳未満)の総人口における割合の推移は、以下のとおりです。
年度 | 総人口における割合(%) |
H7年 | 16.8 |
H12年 | 16.0 |
H17年 | 15.9 |
H22年 | 15.4 |
H27年 | 14.3 |
R2年 | 13.2 |
※参考:グラフで見るいせさき | 令和5年版(P5)|伊勢崎市
伊勢崎市では生産年齢人口(15歳以上65歳未満)も年々少しずつ減少しています。
一方、老年人口(65歳以上)は年数が経過するほど上昇しており、伊勢崎市においても少子高齢化が進んでいる状況です。
教育施設の数
伊勢崎市の教育施設の主な種類と数は、下表のとおりです。
教育施設の種類 | 学校数 |
保育所・認定こども園・幼稚園 | ・伊勢崎地区の保育所・認定こども園(公立3ヶ所、私立29ヶ所) ・赤堀地区の保育所(私立4ヶ所) ・東地区の保育所・認定こども園(私立6ヶ所) ・境地区の保育所・認定こども園(公立2ヶ所、私立9ヶ所) ・夜間認定こども園(私立1ヶ所) |
小学校・中学校(公立) | 小学校23校、中学校11校 |
高校・中等教育学校・特別支援学校 | 公立高校5校、中等教育学校1校、特別支援学校2校 |
※参考2:児童数および学級数一覧|伊勢崎市
※参考3:令和7年度群馬県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の「選抜方法等」について|群馬県
保育所・認定こども園は私立が圧倒的に多く(特に伊勢崎地区)、公立保育所は計5ヶ所と限られています。夜間保育を行う施設も私立1ヶ所のみです。
小学校は23校、中学校が11校と人口規模に見合った施設数が整備されており、公立中心の義務教育機関が充実しています。公立高校は5校あり、普通科・工業・商業など多様な進路選択が可能です。中等教育学校が1校あることから、6年間の一貫教育も実施しています。
全体として、伊勢崎市は義務教育機関が整備されているといえます。
待機児童数
令和7年4月1日現在、伊勢崎市内の保育所などへの入所を希望しながらも入れない待機児童数はゼロです。これは、県や市として保育所問題に対する取り組みの成果だといえるでしょう。
ただし、待機児童ゼロとは入所可能な施設を紹介された結果、統計上の待機児童に該当しないケースも含まれています。保護者が特定の施設を希望して入れないこともあるため、実際のニーズとは差がある場合もあります。
なお、伊勢崎市では年度内でも保育園に空きがあるケースがあるため、途中から保育園に入所させたい場合は、市の公式サイトで空き状況を確認しましょう。
※参考:群馬県保育所等入所待機児童数の状況について(こども・子育て支援課)
伊勢崎市の主な子育て支援制度一覧

伊勢崎市には子育て家庭をサポートするために、多様な支援制度が設けられています。
ここでは、伊勢崎市の主な子育て支援制度について解説します。
- 幼児教育・保育の無償化
- 一時預かり
- 両親学級
- ファミリー・サポート・センター
- 放課後児童クラブへの入所
- こんにちは赤ちゃん事業
- ワクチン&子育てナビ
幼児教育・保育の無償化
伊勢崎市では幼児教育・保育の無償化が実施されています。幼稚園・認定こども園・認可保育所などにおける、無償化の主な対象者と対象内容は以下のとおりです。
- 3歳児クラスから5歳児クラスの全ての子ども
- 0歳児クラスから2歳児クラスの子どものうち、市民税非課税世帯
- 幼稚園、認定こども園(教育認定)における満3歳児
- 私学助成幼稚園の利用料は月額25,700円が上限
対象は3歳から5歳までの子どもと、0〜2歳児の住民税非課税世帯の子どもです。保育所・幼稚園・認定こども園などが対象となり、基本的な保育料が無償となります。
ただし、通園送迎費や食材料費、行事費などの実費は保護者が負担します。
一時預かり
伊勢崎市では、一時預かり制度も実施しています。
保護者が冠婚葬祭への出席や病院への通院、あるいは心身の休養などの事情により、一時的に育児が難しい場合に利用できる制度です。
一時預かりは市内の保育園で行っており、以下の内容で利用できます。
利用時間 | 月曜日~金曜日:午前8時30分~午後5時 祝日および年末年始(12月29日から1月3日まで)は除く |
利用可能年齢 | 生後6ヶ月(境ひので保育所は10ヶ月)から、利用する年度の初日の前日で満5歳以下 |
利用日数 | 子供1人あたり月14日まで 定員は各保育所1日3人 ※定員を超えた場合は受け入れできないことがある |
利用金額 | 3歳未満:2,000円 3歳以上:1,500円(昼食を食べる場合はご飯だけ持参) ※半日利用(4時間以内)の場合は半額 |
申し込みは事前に各保育所へ電話し、登録の手続きを行います。
両親学級
伊勢崎市では出産や育児に対する不安を軽減し、安心して子育てを始められるよう、初めて父親・母親になる人を対象とした両親学級を開催しています。
妊婦さん一人での参加も可能で、パートナーと一緒に学ぶ機会としても好評です。
教室は年に複数回、月替わりで実施されており、令和7年度も4月から翌年3月まで継続的に開催予定です。
内容は、妊娠中の食生活や歯の健康管理、出産の進み方や補助動作の習得、母乳育児の知識、沐浴の実技、妊婦疑似体験など多岐にわたり、助産師や保健師が丁寧に指導します。
実践を交えながら出産準備の基礎をしっかり学べるため、安心して赤ちゃんを迎えられます。
※参考:両親学級|伊勢崎市
ファミリー・サポート・センター
ファミリー・サポート・センターは、子育ての支援を受けたい人(利用会員)と、子育てを手助けしたい人(援助会員)によって構成される会員制の有償サービス組織です。
保育園や幼稚園など通常の保育施設では対応が難しいとされる急な用事や短時間の預かりなど、予測できない保育のニーズに応じて援助会員が支援活動を行い、地域での子育てをサポートします。1時間あたりの利用料は以下のとおりです。
時間帯 | 利用料(1時間あたり) |
月~金 7:00〜19:00(標準時間帯) | 700円 |
平日標準時間帯以外・土日祝・祝日 | 900円 |
利用料金はそのまま援助会員の報酬となり、必要に応じて食事や送迎料の実費がかかる場合があります。
放課後児童クラブへの入所
放課後児童クラブは小学校の授業終了後や長期休業中に、保護者が仕事などで家庭にいない子どもを預かり、遊び場や学習支援などを提供するクラブです。
伊勢崎市では「公設(市・学校設置型)」と「民設(民間運営型)」のクラブが存在します。
希望する入所区分により料金が変わります。
利用区分 | 利用者負担金 | 備考 |
通常入所 | 月額 1万円 | 原則、年度を通して利用する場合 |
一時入所 | 日額 800円 (月額上限 1万円) | 利用する月と利用しない月がある場合 |
※参考:令和8年度 放課後児童クラブへの入所案内(一斉入所)|伊勢崎市
公設クラブには利用者負担金の減免制度、民設クラブには助成制度が設けられており、利用世帯の所得や家族構成などによって負担軽減が可能な場合があります。
こんにちは赤ちゃん事業
子どもだけで留守番をさせるのが心配でも、仕事で帰宅が遅くなってしまう保護者にとって安心して子どもを預けられるサービスです。
伊勢崎市における「こんにちは赤ちゃん事業」は、生後およそ4か月までの乳児がいる家庭 を対象に、地域の健康推進員などが訪問して支援・情報提供を行う制度です。
赤ちゃんとその家族が安心して育児できるよう親の不安を軽くし、育児環境を地域で支えることを目的としています。訪問時には子育てにまつわる相談を受け、育児情報をまとめた冊子を渡します。
はじめての子育てや、近くにサポートしてくれる人がいない保護者にとって、頼もしい支援制度です。
ワクチン&子育てナビ
伊勢崎市が提供するワクチン&子育てナビ(通称ワクナビ)は、予防接種のスケジュール管理や乳幼児健診・子育てに関する情報を、保護者が手軽に確認できるようにしたオンラインサービスです。
予防接種スケジュール管理では、子どもの年齢・接種歴に応じて、必要な予防接種の時期を自動算定し、接種予定日が近づくと通知を受け取れます。
子どもの予防接種は種類や接種回数が多いため、接種忘れの防止にも役立つサービスです。
※参考:ワクチン&子育てナビ|伊勢崎市
伊勢崎市の子育て支援に有効な手当・助成金一覧

次に、伊勢崎市の子育て支援に有効な手当・助成金について解説します。
- 児童手当制度
- 医療費助成(福祉医療制度)
- ぐーちょきパスポート
- 出産育児一時金
児童手当制度
児童手当は子どもを育てる家庭の生活を支援し、子どもの健やかな成長を助ける目的で支給される手当です。
高校修了前まで(18歳になる日以降最初の3月31日まで)の児童が支給対象となります。
伊勢崎市での制度内容の主なポイントは、以下のとおりです。
年齢区分 | 第1子・第2子 | 第3子以降 |
3歳未満 | 1万5,000円 | 3万円 |
3歳以上 ~ 高校修了前 | 1万円 | 3万円 |
支給は偶数月の10日に行われ、直近2ヶ月分が振り込まれます。 所得制限はなくなりましたが、申請者(受給者)は所得の高い人という点は変わりません。
なお、第3子以降とは養育している児童のうち、18歳になった日以後の最初の3月31日までの間にある子どものうち、3人目以降を指します。
18歳を超えて大学等に通っている子ども(おおむね22歳まで)についても、家庭の経済的負担があると判断される場合には、加算の対象に含められます。
医療費助成(福祉医療制度)
伊勢崎市の福祉医療制度は、加入する健康保険で医療機関を利用したときの自己負担額を市が負担する制度です。
子どもの場合は、0歳から18歳(18歳に達した日以降の最初の3月31日まで)の子ども、母子・父子家庭、父母のない児童になった人などが対象です。
群馬県では県内すべての市町村において、令和5年10月から高校生世代まで医療費が無料になりました。
また、入院・通院ともに所得制限なしで受診時の自己負担がなく、窓口での立替払いもありません。子どもが病院に行く時も医療費がかからなくなるため、家計に負担を与えません。
※参考:福祉医療制度|伊勢崎市
ぐーちょきパスポート
ぐーちょきパスポートは、群馬県内に住む、あるいは子どもが群馬県内で通学・通園している子育て世帯・妊婦に対して無料で交付される優待カードです。
子ども、または妊婦1名につき1枚交付しています。
協賛店舗でこのパスポートを提示すると、割引・プレゼント・ポイント加算などの「ちょい得」サービスを受けられます。
有効期限は令和11年3月31日または子どもが18歳に達して最初に3月31日を迎えるまでのどちらか早い方で、子育て家庭を地域全体で応援するのが目的です。
※参考:ぐーちょきパスポート|伊勢崎市
出産育児一時金
出産育児一時金は、被保険者(健康保険・国民健康保険など)として出産した際に、出産費用の負担を軽減するために支給される給付金です。
伊勢崎市においても、国の制度が適用されています。
令和5年4月1日以降の出産で基本支給されるのは、健康保険・国民健康保険などの被保険者または被扶養者に対して子ども1人につき48万8,000円です。妊娠12週以上であれば、流産・死産、人工中絶の場合にも支給されます。
さらに、出産をした医療機関が産科医療補償制度(出産事故などを補償する制度)に加入している場合には1万2,000円の加算が行われ、支給額は50万円です。
なお、伊勢崎市では出産育児一時金の直接支払制度を設置しており、出産する際にかかる費用を市から医療機関へ直接払ってもらえるケースがあります。
出産時にまとまったお金を準備する必要がないため(支給額の範囲内)、出産にかかる金銭的負担を軽減できます。
この制度を使いたい場合は、出産予定の医療機関での手続きが必要です。
ただし、その医療機関がこの制度を導入していない場合は利用できないため、事前に確認しておいてください。
※参考:出産育児一時金|伊勢崎市
【実例】伊勢崎市で子育てしやすいマイホームを実現した施工事例

翼創建では、伊勢崎市で子育てしやすい家づくりにも力を入れております。ここでは、伊勢崎市で子育てしやすいマイホームを実現した施工事例を1つご紹介します。
吹き抜けと高窓から自然光がたっぷり降り注ぐ開放感あふれるリビングは、家族の時間がゆったり流れる特別な空間です。LDKから庭へと自然につながる設計は、子どもが安心して遊べる環境を作り、日々の暮らしに癒しを与えてくれます。
ウォールナットの落ち着いた床色と、ホワイトを基調にしたシンプルなインテリアは、子育て中でもすっきり快適に過ごせる工夫がいっぱいです。
「家族との時間を大切にしたい」「子育ても家事もストレスをなくしていきたい」など、伊勢崎市で快適に暮らしたい子育て家庭におすすめのマイホームを実現します。
伊勢崎市は子育て支援がそろった暮らしやすいエリア

伊勢崎市は、子育て世帯にとって暮らしやすい環境が整ったエリアです。公立小中学校や保育施設が十分に整備され、地域全体で子育てを支える体制が構築されています。
児童手当や高校生世代までの医療費助成、出産育児一時金などの経済的支援に加え、放課後児童クラブや両親学級など、家庭と地域が連携して育児を支援する仕組みも充実しています。
子育て世帯への支援が幅広く、安心して子育てができる街といえるでしょう。